飲食店さん応援！〜西宮「洋食とワインの店 土筆苑」さん
【飲食店さん応援！】第12回は西宮の「洋食とワインの店 土筆苑」さんに伺いました。
土筆苑さんは1973年に創業された老舗洋食店です。
弱点から生まれた発想が強みに
2011年に「ビストロ土筆苑」から「洋食とワインの店 土筆苑」としてリニューアルオープン。
そのリニューアルオープンから土筆苑を任せられたのが大谷シェフ。
リニューアル当初は狭いキッチンにはガスが無く、調理がまともにできない中、苦肉の策で真空パックの調理を思いついたことが今となっては明暗を分けた転機となりました。
お店の隣がちょうど使用していなかったため、隣をキッチンに改装し、料理を運ぶために壁に穴を開けました。
隣で調理したものを真空パックにし、店で温めて提供。
なのに当時はレトルトを出すのかとお客様に怒られることもしばしば。
それから、度々テレビで紹介されるようになり、その誤解も徐々に解けていきました。
そうして10年以上真空調理をしてきたことが、今では強みに。
既に調理済みのため、提供まで約1分とスピーディー。
お客様を待たせない上に、回転率も上げられる。
調理は簡単なので誰でもできて、シェフの手を必要としない。
人件費も浮く。
仕込みも効率的で、味見をしなくていいのでとても衛生的、と利点はとても多い。
さらに、真空パックはテイクアウト、通販にも強い。
本格的に通販を始めようと動いていたところにコロナ到来。
コロナ禍に慌てることなく対応できたのも、今までの経験が生かされたからに他なりません。
プレスリリースで発信し続ける努力が新たな発想につながる
大谷シェフの挑戦は調理だけに留まりません。
4年ほど前から継続的に2ヶ月に1回のプレスリリースを配信。
プレスリリースを出すということは、新しい企画を次々生み出さないといけないということ。
メディアに数多く取り上げられているのも、その企画があるがゆえ。
新しい企画やアイデアを日々探しているメディアにとって、プレスリリースはネタの宝庫なのです。
数ある企画の中でも特に面白いものが「非常洋食」
お家に備蓄している非常食で、期限が近くなったものをお店に持ち込むと美味しい洋食にアレンジしてくれるというもの。
この企画はメディアでも多数取り上げられ、内閣官房のホームページにまで掲載されました。
今後は介護食のアレンジも実施予定とのこと。
大谷シェフの取り組みにこれからも目が離せません。
＊プレスリリースは株式会社ラプレさんと一緒に企画・発信されています。
数々の企画を出し続けられるのも、そのための時間が作れたから。
一般的に飲食店は労働時間が長く、体力的にもきつい。
シェフが料理だけ作っている体制は今の時代にあっていない。
人に任せられるかたちを取ることで責任感が生まれ、人は成長する。
効率化によって作った時間で自身が色々な事を経験し、視野を広げることがまた新しいアイデアにつながり、お店や人が成長できると大谷シェフは考えます。
ロゴ入りのお皿でPR
こちらはメディアに映るために作ったというロゴ入りのお皿。
常連さんからは儲かってるね〜！と言われたそう（笑）
ロゴ入りにすることで、お店が流行ってる雰囲気が出せるのでおすすめです。
千田硝子食器では、グラス以外にお皿のプリントも承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
子供達のヒーローになりたい
母子家庭で育った大谷シェフにとって、子供の頃に訪れていた洋食店のシェフはヒーローだった。
そのヒーローに憧れてシェフを目指した。
「子供たちのヒーローになりたい！」
美味しい料理を作る料理人は数多いる。
他と同じことをやっていたのでは有名にはなれないし、子供達の目にも留まらない。
だからこそ、日本一の洋食店を目指す。
今後の目標は「洋食通販日本一」
クラウドファンディングでは、支援すると支援者と子ども食堂の両方にハンバーグが届くプロジェクトを達成するなど、既に子供たちのヒーローである大谷シェフ。
お店でもクリスマスディナー予約すると、お持ち帰り用のハンバーグと子ども食堂へのハンバーグも支援できるというコースもご用意。
「お客さんも一緒にヒーローになりましょう！」
日常の中に支援を取り入れたいというSDGsも意識した考えには頭が下がります。
土筆苑
住所：兵庫県西宮市高松町11-2
TEL : 0798-65-3366
HP：https://tsukushien.com
営業時間
ランチ
平日：11:00〜14:30（L.O 14:00）
土日祝：11:00〜15:00（L.O14:30）
ディナー
17:00〜22:00(L.O. 21:00)（月曜定休）